カレーを食べる

明日は待ちに待ったカレーを食べる日!!

私は明日、3週間越しの思いを胸にカレーを食べに行くのだ!!!

というのも、ことの発端は友だちからの誘いだった。
遊びにいこうと誘われて日を決めた後、何したい?ときかれ、その時の気分でカレー食べようよ、と提案した。
友だちは、とある場所を散策したいと言ったので、折衷案で、その場所でカレーを食べることに決まった。よくある話だ。

でも、それからというものの、私は毎日毎日カレーが食べたくなってしまった。

食べたかったのなら食べればええやんって感じだけど、明日のためにしばらくカレーを食べるのは控えていた。何故なら、もし今カレーを食べてカレーに満足してしまっては、明日食べる本番の感動が薄れてしまうから。
食べたい!という衝動を残したまま明日に挑みたいのである。

ちなみにわたしは、専門店のカレー、家カレー、レトルトカレー、皆同じカレーをなのってはいるが、全ては別物!と考えている。とはいえ、やはり、カレー欲を保ちかつ高めていくために一切のカレーを断っていたのだ。

しかし今日の昼、事件は起こった。
バイトに行く前、小腹がすいたけれど、調理している時間はないという状況になってしまった。迷っていると、レトルトカレーが目に留まった。

買ったの誰だよ……ものすごく食べたい、いや、でもせっかく前日まで我慢したのに、今までの努力が水の泡だ。でも、レトルトと専門店のカレーは別物だ、レトルトはあくまでもレトルトであるのだから。いやでも、すべてのカレーを絶つのではなかったのか?!お前の意思はそんなもんか?!

と自問自答を繰り返し、でも、バイト中カレーのことで頭が一杯になってもいけないし、なにしろもしかしたら通勤中に車に轢かれて死ぬかもしれん。レトルトカレーごときで後悔したくない!
ということになり、食べることに。
意を決して炊飯器を開ける。

……ご飯なかった!!
なんやとーーーーー!!!

と、まあ、こんな事件があって、すんでのところで、妥協したカレーを食べずにすんだ。
幸い、車に轢かれることもなく帰ってきたので、無事に明日を迎えられそうだ。
明日はカレーに出会うまで絶対死なないぞ。もちろんその後もな!


さて、どうでもいい話にどうでもいい話をつけたすが、どうしてこんなにカレーが食べたいのかなと思っていたら、ある本の背表紙が目に入った。著者。

カレー沢薫

あっ!!

あるお友だちから貸していただいたエッセイ本。少しずつ寝る前に読んでいて、カレーの話はほとんどないものの、毎日カレーという文字を目にしていた。そういえば、本を貸してもらったのは12月20日頃で、遊びに誘われたのは年末。

サブリミナル効果バチバチに感じるのであった。

まいにちは間抜けでわたしは単純。