日々-54

 

とある7日間の日記。

 

7.-----

今日は大事な面接だというのに、乗るはずの船が欠航した。なんだって。だがしかし、別の船で遠回りすれば間に合うとのこと。なかなかのアドベンチャーを仕向けてくる。
久しぶり変な汗をかく。全てはこれからだけれど、やっと心に居座っていた緊張が解けた。
帰りは船が出たが、びっくりするほどゆれて、ぎりぎり耐えられないくらいだった。もう乗りたくない。と思うがふと、これに乗る生活ももうあと少しか、と思うとこの揺れもちゃんと味わっとこう、なんて思えないくらい揺れた。勘弁してくれ。


8.-----

久々に心晴れやかな休日。大快晴、島観光。初めてみる島の景色を見て、いつもみているはずの景色が違って見えて、今日をあらわす言葉を知らない。いつまでこの景色を覚えていられるんだろうと思う。

 

9.-----

今日も島観光がたのしい。途中で、いつも職場で会う通訳さんに出会った。そうか、この時間を経ていつも来てくれているんだと知って、改めて尊敬。英語だ、ぜったいに英語もっとやる。


10.-----

自分にとって大きな予定が去って、楽しみにしていた予定も去って、ふと、気付くと出勤日は残りわずかになっていた。
感傷的になりそうなところ、不意に夜の散歩に誘われる。海風に当たりながら、いつものように答えのない話を。煮詰まってきたら真っ暗な夜道を歩く。それだけのことが、それだけ以上に感じる。

 

11.-----

突然、大量の迷惑メールが来はじめて、消し続ける無駄な時間。


12.-----

正式に次の職場が決まった。心の荷はやっとおりたのに、また別のリュックを背負った心地になった。背負うものでもないはずなんだけどな。


13.-----

同じ勤務地の仲間と打ち上げ。珍しいメンバーだが今までになく語り合って、やっぱりここの仕事は楽しかった。見えない疲れがたまっていたのか、途中で寝落ちしてしまい悔しい。自分にスペアがあればなあと思う。スペアがあれば島にずっといるのに、なんて思う。ならば、どうして島を出るんだろう。

 

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