遠回り

大学の友だちにばったり会った!

自分のTHE地元といえるところに、見覚えのある顔が歩いている。でもいるはずのない人。幻覚?まさか?!と思って、引き返したら本物だった。笑

なぜかひょんなところでよく会う友だちで、この前は、その子の家の最寄り駅で会った。たまたま私が近くで用事があって、初めて行った場所だったから帰りに散策していると、ばったり。その辺に住んでるとは全く知らなかった。

大学時代も、夏休みに忘れ物を取りに行った日にたまたま会ったり、卒業してから図書館行った日にたまたまその子も来てたり。

単なる偶然なんだが、偶然が重なると、不思議な縁みたいなものを感じてしまう。

 

類は友を呼ぶ、とよく言うけれど。高校や大学で出会って仲良くしてくれる友だちは、なぜかヒトクセある進路を選んでいる。ストレートと言えるような、高校→大学(専門学校)→就活→就職という用意された道をいつの間にかそれている。または、ひょいっと横道に入っている。または、そこから迷子になっている。笑

その子は今大学院生だが、それまで紆余曲折あったのを後から聞いた。でも、来年度はやりたい仕事の試験を受けるらしい。私はその仕事のことも、勉強の進み具合も知らないが、おそらく受かると思う。

「遠回りしすぎてるけどねー。」とその子は言ったけど、かっこいいよ。遠回りでも、全然いいじゃないか。自分の目指す仕事をやるために、一歩一歩着実に進んでいるんだから。

 

自分も院に行こうとしていたけど色々があってやめた。いや、人のせいではない、自分の心が折れてやめた。就活も完全スルーして、フリーターをやってやめて、また頭の悪い大学生をやっている。なんという迷子!

でも、迷子ついでに、いろんなところに行こうと思って、ボランティアだとか期間限定の劇団だとか色々行ってみた。バイトをしつつ趣味のライブも美術館も旅行も。そしたら、いろんな人に出会った。そして、みんなちょっとずつ迷子だった。

そもそも!自分に用意された道なんてもともとなかった。そりゃそうだな。歩いていくしかない。遠回りでも、自分が歩いてきた道に違いないのだから、それでいいはず、と思った。というかそうするしかない。みんな迷子でみんな迷子じゃないってこと!笑

 

前にその子にばったり会ったのは去年の春だった。1年近く経っている。近況報告をしてお互いがんばろー!と言って別れた。今日もおんなじようなことを話して、またね!と言った。

次にばったり会うのも、次の春なのかな。どんな報告が聞けて、どんな報告ができるだろう。楽しみだ。がんばろう。