今日の昼は外食をした。
塩辛いものが食べたくて、作る気もなくて、街中に出る元気もなく、、と、たまにこういう日がある。無気力なときはどんどん言い訳が増えるものだ。これに負けて、カップ麺を食べたら余計に病むので、気分を変えるべく外食をすることにした。
とりあえず、近くのチェーン店を手当たり次第検索。すると、ラーメンかカレーが食べたいことに気付く。いくつか検索して、CoCo壱のメニューが目に止まった。
限定のスープカレー。美味しそう。しかも今月末まで、というのが決め手になってGO。
カレーは好きだ。インドカレーもスパイスカレーも好き。ただ、インドカレー屋さんでナンを食べる時はお腹を最大限に減らしていかないといけないし、スパイスカレー屋さんはあんまり近くにないのと、なんかおしゃれ風なとこが多くて、疲れた顔ではいけない気がして行きにくいことがある。だから、意外と自分にとってハードルが高い。
そんなこと、気にしなくていいんだろうけど。
CoCo壱は、それに比べたらオープンだ。誰でも入りやすいようにしてくれている。おしゃれしていってもしなくても、受け入れてくれるはずだと思える。
店に着くなり、のぼりの文字が目に入る。
カレーラーメン。
そこで、ラーメンも食べたかったことを思い出すが、私はスープカレーを食べに来たのだった、と意志固く入店。
メニューを開く。スープカレーに決まっているはずなのに、一応全部目を通す。
五目あんかけカレーラーメンもあるのか、いやいや、私はスープカレーを食べに来たのだ。揚げ物も食べたいかもしれない。でも、スープカレーには合わないかな。ラーメンでも揚げ物ちゃうな。いやいや、私はスープカレーを食べにきた。
自問自答を繰り返し、あとのことは覚えていないが、気づいた時に目の前にあったのは、これだった。
五目あんかけラーメン。
しかもチャーシューがトッピングされている。
私はひどく疲れているようだ。
外食をするとき、思い出すことがある。
先輩が狭い休憩室でごはんを食べていて、なぜか聞いたら「共同の休憩室でこれ見られると恥ずかしいから」と。サラダチキンとゆで卵。ダイエット中だから？とはいえ、なにがだめなのか。
食べたいものを食べているだけなのに、どうして人の目を気にしなくてはいけないのだろうか。
よくいる。人目が気になるからラーメン屋さんにひとりで行けない、という人。
わかる。でも、どうして食べたいものを食べていることが、恥ずかしいのか。その人はなぜ、そう思ってしまうのか。そう思わせてしまっているものはなんなのか。
と、もやもやしそうになりながら、チャーシューウマー！と思いながら完食。
……まだ食べられないことないな。今日はなんかいけるぞ。小盛りにしておいたのが功を奏した。
入った時から気になっていた、手軽においしい！と書かれたサイドメニューの張り紙。「ココロッケ」の写真がこちらにアピールをしてくる。
揚げものもちょっと食べたかってんな…と迷っていると、そこで幻聴が聞こえてくる。
"ラーメン食べた後にコロッケかい！！"
"食べ終わってしばらく経って注文て、デザートちゃうんかい！！"
"よう食べるな、こいつ！！"など。
いやいやいや、そんなこと気にしなくていいのだ。
例えばコースの決まっている高級料理店なら、コースに従うのがマナーだろう。縁ないけど。
でも、それ以外のところで。食べたいものを注文することが恥ずかしいなんて、絶対間違っている。人の目を気にする必要なんてない。
食べたいものを注文できないことのほうが、大人として恥ずかしい。
と、言い聞かせ、ピンポン押した。
「コ、ココロッケひとつお願いします！」
ちょっとどもってしまった。
ラーメンの皿を下げてくれた店員さんの顔を見たが、ちょっと意外そうな顔をしていた。いや、これは被害妄想。そうだったとしても、気にしなくていい。
食べる。うまい。そこで気づく。
さっき、お水のコップ下げていかはったやん。。！
まただ。また気にしてしまうではないか。
コップごときで、店内に響き渡るピンポンを押すべきなのか？すみません、と声をかけた方がよくないか？そもそも、防御しなかった私も悪いし諦めるか？？
そんなこと、気にしなくていいのにね。
一旦は諦めたものの、やっぱりお水がほしくなって、他の注文で横切った店員さんに声をかけた。
よかった。水、うまい。水、だいじ。
満腹になって、お会計。次はスープカレーか、ドリア食べに来よう。
CoCo壱ありがとう。
