日々-38

 

とある7日間の日記。

 

18.-----

バカンスに浮かれる観光客をみていると、両方の立場に立てる自分としては、どちらに重心があるのか考えてしまう。わたしは楽園を求めているわけではないんだ。
先輩と話していたら、昔、京都のライブによく行っていたよという話に。距離のせいか、たった1ヶ月訪れていないだけとは信じられない。

 

19.----- 

少しずつ切ってごまかし続けていた髪に耐えられず、ついに美容室へ。視界良好。瀬戸内カットといえる。これも気に入っているけれど、少しだけいつものお店が恋しくなった。
ウィンドウショッピングしていると、ほぼ洋服みたいな水着を見つける。ナウい!!かわいすぎる!!ずっと着たい水着を見つけることができず、かといって探す熱意もなく10年以上。泳げないけど、水遊びはしたい。衝動買いしてしまった。

 

20.-----

こういうの得意ですか?と、ある仕事の話になり少しだけ手伝わせてもらう。自分の忘れていた好きな事を思い出す。得意と好きは違うとか、できるとやりたいは違うとか、考えすぎてわからなくなっていたけれど、わたしの中の何かのスイッチが治った気がした。ありがとう、もう少し素直でいればいいんだ。

 

21.-----

気になっていた自室のエアコン、勇気を出して開けてみたら、フィルターが予想の5倍汚くて思わずあんぐり。いや、口を開けている場合ではない。もう1ミリも汚れを吸いたくないので、最速で洗った。ついでに掃除洗濯あらゆる家事に満足してすっきり。おまけに夕焼けを見に走ったので、もう、今日はなにも言うことがない。

 

22.-----

世の中の感染症、わたしは正直まだ怖い。病院のない島で体調を崩したくないという気持ちも強い。けれど、暑さも怖いからマスクを外して過ごしてみた。これはやりやすい、とてもやりやすい。表情だってコミュニケーションだ。気持ちとしても、自信というか、守りに入らないで済む感じがする。だが、本当に大丈夫なのだろうか。なにも隠したくはないんだけれど。

 

23.-----

退勤後海の写真を撮っていると「毎日撮って何か変わりますか?」と話しかけられる。「夏だなって思った日から、海が広くなりました。」と答え「こどもみたいですね!」と返される会話。素直すぎたかもしれない。だってそうなんだもん、同じな日なんてないんだもん、と心の中の3歳児が踊っている。

 

24.-----

気になっていたけど、なぜか自分とのタイミングが合わずだった飲食店。突然、あ、今日だ!と思い出向いた。使えるのかわからないアンプ。商品か飾りかわからないレコード。一昔前のヒットソングと世間話。はじめてきたお店なのに、なにかが居心地が良くて、一息つける場所を見つけられた気がした。帰ろうとすると、同僚がくる。なるほど、島は狭い。憩いの場はこうして作られているんだと思った。

 

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