日々-39

 

とある7日間の日記。

 

25.-----

船に乗り遅れ、というか、暑すぎて走るとだめかも、と思い、港へ向かう途中で断念した。クーラーで涼んでいると、寮の鍵がなくて困っているとの連絡が入る。ちょうどよかった。ついでに、やりたいことに手をつけられて心持ちが楽になった。今日も空はやっぱりきれい。

 

26.-----

今日こそ買い出しへ。同居人がスーパーに忘れてきた花火を回収するというミッションがあるので、強い意志で無事遂行。夜は寮で、ごはんを食べる会&誕生日会&今日来た仲間の歓迎会という欲張りすぎる宴があった。海へ行って花火までして、絵に描いた青春のように見える。線香花火のいびつな形が美しかった。


27.-----

暑い!思ってるより暑い!また楽しそうな会もあるけれど、夏バテを感じるので今夜は留守番。仲間が増える喜びとは別に、ひとりにしか流れない時間もある。ひとりには広い寮、どんな音でもよく響く。下手なギターを鳴らして満足。たくさん寝たので復活できそう。

 

28.-----

島にピザの移動販売がやって来るらしい、との情報にざわつく。た、た、食べたい……!けれど、なかなかの贅沢品。ない物ねだりか、気を抜くとすぐに島にないものが食べたくなってしまって情けない。
ピザは諦めて、久々に作り置きをしたらとても元気になった。頭と体をまんべんなく使うとバランスがとれるらしい。寮の人数が増えると台所も譲り合い。少しずつ変わっていく生活がおもしろい。

 

29.-----

推しが結婚した!!とショックを受ける同居人にかける言葉が見つからなかった。あのショックはどこからくるものなのか。しかし、自分にはいまいちピンとこなくて、慰めようにも何かが違う。推しの概念もどんどんわからない。好きは無限。


30.-----

無性にポテチを食べたくなって、小規模なポテチパーティ。うまい。うまいぞポテチ。疲れを回復する方法はいくつかあるけれど、新たな方法も模索している。いつだって悲しいことも楽しいこともつかれる。楽しくなくても生きていくけど、生きていくから楽しみたい。今日もおつかれさま。今のところ、どこにも安住する気はない。

 

31.-----

帰ってきて、洗濯して、ごはんを食べて、空きれい!!日しずむ!!!と言いながら、どたばたとギターを持って海まで走った。突然の衝動に自分でも驚くが、たどり着いた海は今日も穏やか。日没には間に合わずとも心が満足した。しかし、虫除けを忘れて蚊に刺されまくる。思い出が痒さに持っていかれて悔しい。

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