日々-37

 

とある7日間の日記。

 

︎ 11.-----

近くの島に遊びにいこうスペシャル。同僚がレンタカーをかりてくれて、こなれた観光客になった気分である。思いつくまま、わいわいとたわいない旅。
はじめての場所もそれは楽しかったけれど、7年ぶりに訪れた美術館もすごくよかった。同じ作品なのに見え方が段と違う。時間が経つことをすごくポジティブに受け取ることができた。
とあるチケットをもらったとき「ディズニーランドのにおいする!」とつぶやいたところ、全員がくんくん嗅いでほんとだ!と共感してくれたのが嬉しかった。


12.-----

たこパとゲームをしようの会。実に10年ぶりくらいの焼き。ハマる。ウマい。お腹が満たされたらせっせと片付け、カードゲームを広げる。手札を組み合わせて、プロポーズのセリフを考えるというゲームをした。それぞれが心に飼っている爆上げギャル、流行歌作家、情熱歌人などが見え隠れしてすこぶる盛り上がった。カードがあればひとりでも延々遊べるけど、人とやるのがおもしろい。


13.-----

商店で777円のお会計。お!と小さく喜んでいたら、よくでるんですよ、と笑われる。消費税の関係で、とのことで、ほんとに別にいいことないですからね。と念押しされた。そんなー!逆に何かわるいことでもあって?と深掘りしたくなるが、これはどっちでもいいんだ。よくもわるくもない日々は、わたしにとってとてもいい。


14.----

おはようからおやすみまで、一瞬。寝苦しいくらい寝た。
通販で買った本が届いてやる気が出る。教則本等によくある、今日もがんばりましたね!みたいなプチメッセージが嬉しい。ほめられて素直に受け取れないときでも、けなされてはのびにくい。できれば、ほどほどにほめられて、のびたい。


15.-----

最近、蝉の鳴き声がじりりと近づいてきた。島で夏の切なさについていけるか心配である。
世の中の三連休を感じる。少し疲れたので、お菓子を買って散歩しながら海鑑賞。沈む夕陽が海に光を落として一本の道ができていた。どこかに続いていそうな光がすっと消えていくまで眺めた。今日もおつかれさま。美しい時間をありがとう。


16.-----

ここに来ていちばん忙しい日だった。でも今までのバタバタした環境に慣れすぎて、忙しい方が安心してしまうし楽に思える。余裕あるほうが楽なはずなのに。急がなくていいほうがいいに決まってるのに。いや、決まってはないけれど"性に合っている"とは、どこまで環境によるもので、どこまで個人によるものなのか気になっている。例えば、選べるとしたら何をとるか。


17.-----

帰ったら知らない人がいるってどんな感じなんだろう、などと少しそわそわしながら過ごした日。寮に新しいメンバーが加わるということで、なんだか入学式の日みたいな、クラス替えの日みたいな、いつかの感覚を思い出す。
はじめまして、のかしこまった挨拶もそこそこに、同僚らに海に誘われたので、寮のみんなで行くことに。
今日も島はすばらしい景色だ。その中で泳ぐ仲間を見つめる。わたしは泳げない。でも、海が好き。ここの生活が好き。また楽しくなりそう。

 

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