日々-36

 

とある7日間の日記。

 

4.-----

少し足を伸ばして、ふらりとある企画展に行ってきた。全く知らない人だったし、もう会うこともできないけれど、全く他人と思えない気分になった。最近考えていたテーマと共鳴することもあって、すごくいいタイミングで出会えたと思う。
帰りに古本屋とリサイクルショップへ。郊外の車通りなんて歩いていくところではない、と思いつつ、ここで暮らすことも想像をしながら歩く自分がいる。

 

5.-----

買い出しもいいけど、島で手に入るものは島で買おう。と思っていたら、頼みの綱の商店が臨時休業。なんてこった。あきらめかけていたところ、同居人が島の人にもらった野菜を分けてくれた。い、生きられる……!人間は助け合って生きていかねばならない。
何かがしっくりこない自室、布団の向きを変えたらとても居心地がよくなった。迷信なんて知らない。己の向く先が吉方。

 

6.-----

仕事で出会った少年にすごく元気をもらった。できないことはできない。だけど、いつかできると思うから、あきらめないでやる。できることをやる。できるようにやる。やろうとしていることはやっぱり伝わると思うので、スタンスは変えない。少年、達者でね。

 

7.-----

上司に誘ってもらったバーベキューに参加した。島のファミリーたちと肉を囲む会。小学生が3人、私と同居人は名乗るまもなくシャボン玉に巻き込まれ、次第に鬼ごっこ。おかげで少し緊張していた心もすぐにほぐれた。持ち寄りのご飯は美味しすぎるし、先に島で働いている方とも話せて良い時間だった。女の子ふたりがダンスを習っているらしく、見てほしいと急に手を引かれる。でもみんなには恥ずかしいからと倉庫に連れて行かれ、こっそり披露してくれた。まぶしすぎた。

 

8.-----

昨日蚊に刺されすぎて手足がすごく痒い。虫除けスプレーも長袖長ズボンも負け。蚊、多すぎ&強すぎ。
島の野菜が美味しすぎる。しかも安い。ときにもらえる。お金を払っても手に入らない幸せが、こんなに手に入ってしまってよいのだろうか。ぱっきぱきのジャンボピーマン、ぴちぴちのジューシーなナス、延々食べてしまうミニトマト。夏はもうこれで満たされる。

 

9.-----

さあよく働いたぞ、と、たまった洗濯を干し終わり、ふと夜空を見上げたら、星がきれいでびっくりした。こんなにきれいだったのかと息を呑む。そうだった地球に住んでいるんだった、なんて、壮大なことを感じて気持ちの収拾がつかなくなりそうなところ、蚊に刺された足が痒すぎて我に帰った。

 

10.-----

焼いただけの野菜が美味しい。本当に美味しい。ご飯を食べていたら、夕焼けがきれいなことに気付く。食事中は立ち歩かない、なんてマナーは自然に対してのものじゃないし、ともぐもぐしながら家を飛び出すが、そんな時に限って人に会う。いいんだ、今日の空もとてもきれいだった。

 

f:id:k2-tkbs:20230713235055j:image f:id:k2-tkbs:20230713235321j:image