島根旅行記〜1日目編〜

島根にいる。

夏の余韻冷めやらぬまま、高松の旅の思い出も書き残さぬまま、また旅にでかけてしまった。

 

なぜ、どうやっての5W1Hは、かくかくしかじか。

電車を乗り継いで、安来にやってきた。島根県初上陸!だが、なかなかにマニアックな土地でのファーストコンタクト。

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笑けてくる。

 

時間が微妙だったので、駅でささっと回れそうなスポットを聞いたら、これまたマニアックなところを教えてくれた。

和鋼博物館。鉄になんの興味もなかったけれど、普段あまりに触れない分野すぎて、新鮮だった。たたら製鉄の技術、安来の歴史、加工品とくに日本刀について、など。後半「鋼に加えると長所が増す元素」が展示されてて、なぜかグッときた(謎) ほら、仲間と出会うと化学反応起きて、互いに長所増して新しいとこいけたりするよなって(こじつけ) 

興味のあるところにいくのはもちろん楽しいけど、ときに全く興味のない場所に行ってみるのは、発見しかないのでおもしろい。刀剣なんとかが好きな人は興味あるのかな。まあ、オススメかといわれると、まあ、客は全然おらんかったよ。

 

次に商工会議所にいく。一応来る前にリサーチはしたけど、どう考えても地元の方向けイベントで入っていいものか戸惑う。でも仕方ない、ここまで来て帰るわけには行かない笑。こういう時だけ鋼のメンタルが発揮される。さっき鋼のこと見たし、俺は行く。

よって、かなりアットホームでハートフルなイベントに、土地になんのゆかりもない私が、地元の方に混じってライブを楽しみ、親子向けの紙芝居をみて踊ることになった。結果、たくさん笑ったし、楽しかった。

観に行った大江さんの歌は、漂う空気がとても好き。それを作るバンド全体も。関西出身だけど良い意味でTHE関西人っぽくなくて、おだやかさが素敵だなあと思っていたら、ご両親が男木島の方らしい。過去にいくつか島を巡った中でも、男木島はとくに好きな雰囲気だった。そこにルーツがあるのだとしたら、どこか私が惹かれるところがあるのが分かる気がする。

イベントにおいては、バンドもある意味異分子だったかもしれない。大きな音というだけで似つかわしくない時もある。でも、優しい歌や、語りかける感じのMCはとても良い時間を作っていて、そこにいる皆が耳を傾けて、手拍子をする感じ、とても馴染んでいたと思う。

 

帰りに街並みを散策。良さげな建物とか河井寛次郎の碑とか。マニアック。

マニアックと言い過ぎたけど、ここだって誰かの故郷であり、誰かの生活がある。知らない土地の当たり前って、わりと忘れがち。

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宍道湖方面、県立美術館へ。展示もみるつもりが、着いた瞬間、ここでぼーっとしたいと思った。旅では無理はしない。思いつきに従う。

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夕日を眺める。

刻一刻と様相をかえていく空。ほんとに飽きない。ずっと見てた。スマホで写真撮るのももったいないくらい。そこにいる人たちが、おもいおもいに、空を眺めているのも素敵だなと思った。

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言葉を失うほどきれいで、もう、どうしようもなかった。

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こんな景色が見られるとは思っていなかった。旅先には何が待っているか、行ってみないとわからない。

ふと思う。これまでも旅先での空はとても印象にのこっている。普段は、あまりのんびり空を眺める余裕はないからかもしれない。いやあ、なかでも今日の空は格別だった。

旅はいい。凝り固まった自分がほぐれる感じがする。同時に、自分は自分であると思い知ることにもなる。

 

 

宿に着いて重力にまけた。いやしかし、なんとか体制を立て直し風呂!温泉!

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のれんにアガる。こっそり隊長リスペクトでくぐるよね。脳内BGMはもちろんあれ。久しぶりに広いお風呂〜たまにはええな〜さいこ〜。

お風呂あがりに、売店であんまりやる気のなさそうなおばちゃんからおでんを買う。全然島根っぽくないけど。そしたら、突然やる気を出してくれて、一個おまけしてくれた。のんびり食べてたら、ロッカーの鍵がなくなったんや〜と、おじいさんがタオル一丁で走ってきた。そういうこともある。

さて。1日目、おやすみ。

 

今日は何しようかな

今日は何起きるかな

あぁ早起きは三文の徳  

(おはようのきもち/私の思い出 より)

 

ということで、今日ものんびり観光。