愛が呼ぶほうへ

ポルノグラフィティの「愛が呼ぶほうへ」を弾き語りしました。

私の変な友だちにリクエストをもらったので、よっしゃわいがいっちょやったるさかい、ということで挑戦してみました。そもそも私と仲良くしてくれる人はみんな変ですが、中でも極めて変な人がいます。その人との共通点は、変なバンドのファンだったということ。それ以外、生まれた場所も年齢も性別も生き方も好みも全然違います。全然違うのにいくらでも話せる人なので、人と人の表面的な違いなんてどうでもいいんだと思わせてくれた人です。

 

この曲は愛が人間のふりして語りかけてくるという、間接的なようで直接的な歌です。教えてもらって初めて聴きました。愛だのなんだのという歌は私には難しくて、サビで「My name is love」なんて歌詞があり、どう歌っていいものか困惑しました。「え、loveさんの気持ちってどんなん?そもそもloveの声ってどんなん?loveってこんな歌歌うん?」と。わからなくて、仕方がないので一生懸命歌いました。

こんな歌詞からはじまります。

償う人の背に降り続く雨 綺麗な水をあげよう望むまま 戸惑う人の目に吹きつける風 見えぬなら閉じればいい 手を取ってあげよう

こういうものって何だろう?きっと誰かを救うもので、なにもかもを包みこむような、背中を押してくれるようなもの。さあ、なんのことだろうと思ったところで、サビ。

僕を知っているだろうか いつも傍にいるのだけど My name is love  ほら何度でも僕たちは出逢っているでしょう そう遠くから近くから君のこと見ている

僕の名前は愛ですと自己紹介してきて、聞いている私たちは、さっきのは愛のことだったのかー!!とわかるわけですね。そして次。

幼い恋の瀬に 一緒に泣いてくれた友の隣で微笑んでいた 旅立つ君をただ黙って送った 父の背中の涙を受けとめていた

2番は回想。実はここにもいた、あそこにもいた。あの時に包まれていたあの感じって、言葉で表すとすると、愛だったとは思いませんか?という問いかけ。ああ、そうだったのかー!なんて言いながら、あなたは最初から知っていたはずです。愛について。

君は知っているだろうか 悲しみも喜びも My name is love  僕が持つたくさんの名前のひとつだから そう永遠で一瞬で君にとってのすべてだ

この辺で段々自分が誰目線かわからなくなってくるのですが、わかるわー、と思ってきます。

そして、Cメロ。

花が空に伸びゆくように 海を越える旅人のように いつも導かれているのでしょう 愛が呼ぶほうへ

なんて希望のある歌なんでしょう。

余談ですが、「愛が呼ぶほうへー」ってところ、歌うのめちゃくちゃ気持ちがいいです。転調します。ここを自分が気持ちよく歌うためだけに原キーで歌いました。自分に酔ってしまう。酔ってる場合じゃないんすけど、カラオケで歌うことをオススメします。

この曲、メロディのシンプルな気持ちよさと、なめらかさがあって、ひとつひとつ言葉を確かめたくなるようでした。伴奏にもよると思いますが、合唱でも歌えそう。

昭仁さんの歌い方は、クネッっとした歌い方をしているけれど(フォールというのでしょうか)、まっすぐ歌うところと使い分けていて、柔らかさと硬さが絶妙なバランスでいます。歌自体がリズミカルで、特に短い音を歌う時の鋭さがかっこ良くて、「アゲハ蝶」とか「サウダージ」とか特徴的なリズムに負けないのもそのためかなあと思いました。

 

愛とは何か。答えがあるようでないような、こちらに委ねてくるような、でも伝えたいことがはっきりある曲ですね。きっと応援歌。この歌こそ愛、みたいな。

私は普段はこういう曲は避けがちですが、この曲はなんとなく、その友だちらしいとも思いました。愛とは、人生とは、いろんなことに懸命に悩んでいるような人です。

その人は思ったことはちゃんと言葉にしないと伝わらないよ、とよく言います。好きだとか、愛してるだとか。主に前向きな話ですが。逆に、思ったことはすぐに口に出してしまう、ともよく言います。嫌だとか、キライだとか。

私は、わかるけど、まるっきりわかるわけでもありません。言葉にしなくてはと思うけれども、言葉にならないこともあれば、言わない方がいいと思うこともあるし、思ったことを言えなかったり、あえて言わなかったりもします。言わない理由は、相手の考えていることを勘ぐってしまったりだとか、単に自分に勇気がなかったりだとか、さまざまですが、基本的には天邪鬼だからです。

話をしている中でこういう違いがでてきたとき、話題は、どうしていくのが楽しい人生になるのか、という壮大なテーマに発展していきます。私たちは、性格は全然似ていないのですが、目指しているものは似ているような気がしています。平たくでっかくいうと、世界平和です。(ここコケるとこ)

だからといって、大きなことができるわけではない。むしろ何にもできなくてすねる時もある。だけど、いつも目の前の人には笑っていてほしいと思っています。そのために、おもしろくあることを目指しています。なのに、根暗で不器用なのでなかなかうまくいきません。笑ってほしいところで笑ってもらえず、意図しないところで笑われたりします。でも、笑ってもらえたならいいかな、と思ったりします。

そんなところが似ているから、話が合うのだと思います。しかし、壮大なテーマを背負ってるようで、そこまで力持ちでない私たちは、すぐに重いリュックを下ろして、その辺でお菓子を食べはじめます。そんな感じの変な関係です。こんな人出会えるんだ、と互いに思えたことがお互いの強みだと思います。

 

さて、まじめにやったんですけど怒られないだろうか。誰かを意識して歌うと評価が気になってしまうのです。

弾き語り、取り組んでみるとだんだん弱点も見えてきましたし、やってみたいことも増えてきました。ピアノも歌もとても難しい。でも、楽しいです。基本誰のためでもなく、自分の楽しいのためにやっています。だから、ほんとに楽しいのです。説明になってないけど。

次は、好きでやってみたい曲と、やったらおもろいんじゃないかという曲と、また別のラブな友だちにリクエストもらった曲を練習してみようと思っています。あとは、他の楽器もやりたくなってきてます。興味しんしん。(でも飽き性)

 

ともあれ、楽しんでいきましょうね。無理せずに。