日々-25

 

とある7日間の日記。


19.-----

誰のせいにもせず、負けず、勝たず、ただただ。損得も勝ち負けもどちらだからうれしいとかない。かたちじゃない。


20.-----

人の誕生日を祝った。年々気持ちがあっさりとしがちだが、どう考えてもめでたい。年々めでたい。おめでとう、わたしたち。


21.-----

大切なものがあるのに。音楽がすきなのに。私はなにしてんだ?と我に帰った。

部屋に隠れていたカメムシを外の世界へ誘った。


22.-----

人と話をした。人としてある人と人として話すこの感覚。人は人として人と話さねばならない。ほんとうに。何言ってるんだという話だが、人ではなくなってしまうことがこわい。泣いて笑ったらお腹がすく、人だ。


23.-----

道端で裸のギターが壁にもたれていた。5度見した。気になりすぎたが、運転中で通り過ぎるほかなく。やっぱり気になりすぎて、昼休みに見に行ってみたがもうなかった。おうちに帰れたんだろうか。


24.-----

気が晴れることを思い出して、気が晴れている。決戦はまだだが、心は先回りしている。鼻歌を歌いながら仕事する。心だけは自由。目に見えるところって、ほんのほんの一部。


25.----

行きたかったケーキ屋さんに行くつもりが、間違えて近くの違うケーキ屋さんに入ってしまった。これくださいと言った瞬間にロゴが違うことに気付く。思い込みってこわい、こわすぎる。でも、そういえば入った時から何かの違和感は持っていた。もう一度、道を調べなおし、本来行きたかったお店の前まで歩いてみた。初めての場所なのにほっとした。行くべき場所がもってる空気はある。これで次は迷わずに行ける。